広告は社会の血液。クリエイティブ改善はそれをサラサラにする取り組みである。

「広告は嫌われている」というのは、

広告業界にいる方にとって常識であり、悲しい事実だと思います。

もちろん、広告を嫌う方の気持ちも理解できます。
たぶん、その人には押し売りのように見えているのでしょう。欲しくもないものを売りに来ている、と。


たぶん、その人には押し売りのように見えているのでしょう。欲しくもないものを売りに来ている、と。

また、マナーを違反しているように感じる広告なども稀にあり、その点で不快に思われることも多いでしょう。


それでは嫌いになるのも当然ですよね。
特にマナーを守らない広告は、本当に許されるべきものではありません。

しかし、それでも私は広告が社会にとって良いものと考えています。
私は、インターネット広告業界にどっぷり使ってきたので、考え方が偏っているのかもしれません。でも、広告はすでに社会の血液になっているんです。だから、取り除くことよりも、キレイにしていくことを考えなければなりません。

広告が良いものと考える4つの理由

広告が良いものと考える理由は4つあります。
(1)経済価値をユーザーに提供している
(2)経済交換のきっかけを提供している
(3)社会インフラの源泉である
(4)企業の熱意を循環させる仕組みである

1つずつ説明していきますね。

(1)経済価値をユーザーに提供している

こちら、改めて認識されていますでしょうか?
広告がなければ、お金を払わなければ使えなかったものが、無料で使えているんです。これってすごいことではないですか?

つまり、広告主企業が、自分のためにお金を代わりに払ってくれているんです。例えば、Gmail。本来はメールアカウントを取るために、サーバーが必要です。設定作業が必要です。当然、無料ではありません。

それをいまや無料でいくらでも作れてしまう。広告のおかげです。

広告があるところに、こういうメリットがあるんです。

だから、広告を見たら、「自分のためにお金を払ってくれている企業だ」、と考えることもできるのです。見ず知らずの私のために、お金を払ってくれているんですよ。ありがたいことですね。

これによって、社会で不平等が少し減っているかもしれません。お金がなければできなかったことが、誰にでもできるようになっているのです。

(2)経済交換のきっかけを提供している

広告は、ユーザーに経済交換(物やサービスの購入)のきっかけを提供しています。

人間は、必ず悩みや不安を抱えているものです。その商品と出会うことで、生活がスムーズになる、楽になった経験ってありませんか?

もちろん、検索エンジンなどを通して、いわゆる有料の広告を経由せずとも情報にたどり着くことも多いでしょう。しかし、常にその悩みにフォーカスし、課題解決ができている訳ではありません。知らなかったら、無駄にしていた時間、コスト、健康、モノがあるのです。その改善策を広告はふと現れて提供してくれる存在です。

普通は、自分から出向かなければ、情報はなかなか得られません。人が教えてくれると良いですが、何でもかんでも紹介もできないでしょう。

我々消費者がちょっと感じる不快、不満、不足を、広告は時に新たな角度からソリューションを提供してくれます。

「自分が何に困っているのか」を分析して提案してくれるシステムを開発したら、数千万円の投資が必要かもしれません。

しかし、自分のWebブラウザのクッキーデータや、知られてもあまり支障のない個人情報(子供がいるとか)を提供するだけで、無料で分析・提案を行ってくれているんです。

このシステムはもっともっと賢くなる余地があります。広告業界のいわゆるアドテクと呼ばれるテクノロジー活用を推進している方々は、ここの改善を必死でいしているのです。我々、一般ユーザーのために。

(3)社会インフラの源泉である

日本は、豊かですよね。なんでも物が揃うし、社会インフラが充実しています。

これって、誰のおかげなんでしょう?

それは、新しい商品やサービスを創って税金を払ってくれる企業のおかげです。そして、それらを買ってくれる消費者のおかげです。

日本のGDPは、世界第3位になってしまいましたが、それでもすごいことです。この恩恵を受け、我々は医療も安定して受けられるし、事件が起こらないよう治安を守ってくれるのです。

広告は、多くの場合、その「売る」と「買う」を最初に結びつけるものなんです。つまり、これが減ると、GDPも減り、社会インフラも満足に作れなくなります。これは本当にありがたいことですよね。

いや、広告なくても売っている企業がある、と仰ることもわかります。

しかし、それこそ、我々の家に、代わる代わる営業マンが押しかけてくるのと、スマートフォンやパソコンのデバイス上で出てくるのと、どちらが良いですか?つまり、広告というのは、我々の大事な時間も守っているのです。

(4)企業の熱意を循環させる仕組みである

質問です。

みなさんは、「商品を売るのがうまい人」と、「作るのがうまい人」のどちらからしか物を買えないとしたらどちらから買いたいですか?

やはり、同じものなら、いいものが欲しい、作るのがうまい人から買いたくないですか?

もちろん、両方できればいいのですが、職人さんのイメージをしてもらうと作るのがうまい人が決して、売るのがうまいわけではない、ということを想像できますよね。

広告は、この「作るのがうまい人」に売る手段を提供することが可能になります。まだまだ、現状ではそういうわけには行きませんが、広告のテクノロジーがもっともっと進化すると、そういう世界が実現されると思います。

日本は99.6%が中小企業です。中小企業は経営リソースが十分ではありません。そのため、非常に苦しい経営をされている所もあります。おそらく、世の中の人にもう少しだけ知られていたら、倒産せずに済んだ会社がたくさんあると思うのです。

大企業でも同じです。新規事業を始めるときは、大企業といえど、リソースを潤沢に使えるというわけではない場合もあります。

これらに共通するのは、商品を作る「熱意」です。その「熱意」が荒削りでも世の中に伝わると、失敗を免れる可能性があるのです。広告が使えることで、これらの商品が世にでることができます。

考えてみてください。この世の中は、事業者のちょっとした努力とアイデアの積み重ねでできているのです。たまに、「こんな商品良く考えたな」と感心することはありませんか?そういった取り組みが増えることは、社会を良くし、活気付け、さらに新しい取り組みを増やすことに繋がります。この出会いの最初のきっかけを作っている1つが、「広告」なんです。

つまり、社会に「熱意」が循環するのです。この一翼を広告が担っていると考えています。

まとめ

いかがでしょうか。少し、広告が社会の血液と言えなくないかもと思っていただけたでしょうか?(いや、それでも言い過ぎだ、と思われていたらすいません。)

広告がなくなると機能しなくなるものが社会にはたくさんあると思うのです。そこで、広告について改めて見直して頂き、より誰にとっても便益があるものにしていかなければなりません。

その1つの改善方法が、クリエイティブを良くする事、なんです。

たった1つの表現で、たった1つのワードで、無視したい存在から、興味を抱く対象になることがあるのです。

せっかくであれば、我々ユーザーそれぞれにとって価値がある情報が出てきた方がいいですよね。クリエイティブは、誰にとってどういう表現が伝わるかを、形にしたものです。

このような想いから、弊社エフォートサイエンスは、クリエイティブ改善がされる世の中へテクノロジーの側面から社会に貢献していきたいと考えている会社です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

以上

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