[事例] CTAコピー「送信する」を変える!

さて、本日はCTA(Call to Action)のコピーについての重要度を考えてみましょう。CTAコピーって一見すると、なんでも良い気もしてしまいませんか?

コピーやサブコピーで伝えたいことは伝えているし、と。

でも、これはとても重要なんです。バナーをクリックをした瞬間、数秒後に、「あなたはなぜクリックしたのですか?」と聞くと「なんとなく」という回答は多いのではないでしょうか。

つまり、直感でクリックしていることが多いのです。そして、アクションをする時に目にするのがボタンのCTAです。

ここが想定外のものになっていると、ユーザーの行動を阻害させてしまうかもしれないのです。

例えば、今はあまり見かけませんが、Webで「送信する」というボタンを、お問い合わせページなどに用意しているページがあります。このページが例えば、ECサイトだった時、Webに慣れていないユーザーはどう考えるでしょうか?

『「送信する」とどうなるんだろう?』と思わせてしまわないでしょうか?

この瞬間に、ハッと夢から覚めるというか、モチベーションが下がることがあるのです。少し事例をみてみましょう。

■事例

https://www.amazon.co.jp/dp/1118792416/

p61 Reconsider “Submit” : The clinton Bush Haiti Fundより。

■検証内容

ボタンに表記の「Sumbit」(送信する)を「Support Haiti」(ハイチを支援する」に変更

■仮説

ボタンに行動を臭わせるフレーズを入れることで、ユーザーに明確なクリックをする理由を与える。

■結果

“結果は、すごいものだった。”

“ページ閲覧あたり数ドルのオーダーのところ、この小さな変更によって、100万ドルの増加をもたらした。”

■考察

効果の部分が少しフワッとしていますが、効果が上がるということについては違和感がない方が多いのではないでしょうか。

つまり、ユーザーにあなたがする(次の)行為はこうですよ。ということを明示的に与えるのがCTAなのです。

最適なCTAというのは1つではありません。それは、ターゲットとそのターゲットの目的意識(情報収集段階なのか、意思決定段階なのか)によっても、商材によっても変わるからです。

例えば、あまり知名度が高くない商品を、ターゲットを絞らずに配信する(ブロード配信)場合、バナー広告で「購入する」というCTAだとハードルが上がりすぎるでしょう。「商品を見る」「メリットを確認」「詳しく見る」「情報を見る」など少し段差を少なくしたCTA表現を試してみるべきでしょう。

上記事例は、それをもっと具体的な表現をCTAにしたイメージでかなり良いです。

クリエイティブが出来上がったら、以下を自問してみましょう。

・そのCTA(Call To Action)は、50%:50%で消費を迷っている人をひと押しできるメッセージになっていますか?

・モチベーションとの”段差”が高すぎませんか?(ユーザーの目線の一歩または半歩先に設定されていますか?)

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